ツーバイフォー工法のオープン化から40周年、この記念すべき大きな節目の年を迎える今、ツーバイフォー住宅の着工戸数は着実に増え続けています。
ツーバイフォー住宅の評価は非常に高く、気密性、断熱性の良さを実感されるお客様が多いことと、光熱費の安さに驚かれる方もいらっしゃいます。
又、世界の災害の半分が日本で起きているといわれる中、この40年間には日本全国で巨大地震が数多く発生しました。
その中でツーバイフオー住宅は使用不能になる住宅は一軒も発生しなかったことも市場に認められ、シェア拡大に繋がったものと思います。
日本の住宅産業は転換期を迎えています。
日本は概ね1960年代半ばから40年間、千人いれば毎年10戸つくるという巨大な新築市場を形成していました。
しかし、気になることは5年先10年先と今後人口は減っていき高齢化が進む中、日本の住宅市場が拡大するという状況はあまり期待できません。
これからは中層や大規模建築、福祉施設や幼稚園など住宅以外の公共建築へ伸ばしていく必要があります。
ツーバイフオー住宅は鉄筋コンクリート造と比べると工期が短く、建設コストも低い低炭素社会に向けた街づくりの点でも有利です。
バンクーバーでは5階、6階建てのツーバイフオー住宅が多く建築されていますが、日本において4階建て、5階建てのツーバイフオー住宅が導入されるには少し時間がかかると思いますが、技術の進化は着実に進んでいます。
その為に当協会は、お客様に喜ばれる住宅の提供は勿論のこと、会員のメリットとなる技術の発展のために貢献していきたいと思います。